ソリトンシステムズ(3040)
会社概要
セキュリティ対策ソフトやシステム構築が主力。技術力に定評。5G・映像やセンサーに注力。
ソリトンシステムズは、米国でマイクロプロセッサが誕生した頃、インテル社に在籍した鎌田信夫(現社長)が、その関連業務や応用研究活動で知り合ったジャーナリスト、大学教授、メーカーの研究員など、11人の博士を含む37人の出資により設立されました。ソリトンはその黎明期から、LSI※を含む組込みシステムの開発とローカルエリアネットワーク(LAN)に着目、各種デバイスドライバ、ネットワーク管理ソフト、ISDN基板などを開発。同時に大規模ネットワークの構築にも、数多く取り組んできました。近年は、認証を中心としたITセキュリティ関連製品の開発とそれをベースにしたサービスの提供や、携帯電話回線を利用した簡易映像中継システムなどにも注力しています。独立系企業としてこれまで堅実に業績を伸ばし、2007年にジャスダック市場に株式公開、2016年に東京証券取引所市場二部に市場変更、2017年に東京証券取引所市場一部に、そして2022年4月にプライム市場に変更しました。
※LSIとは「Large Scale Integration(大規模集積回路)」の頭文字をとったもの。 トランジスタやダイオード、受動素子などを集積させて、複雑な機能を実現する電子回路部品です。 シリコンなどの半導体で構成されることが一般的です。
業務内容
・ITセキュリティを活用したテレワーク向け製品・サービスや4G/5Gなどの携帯電話回線やWi-Fiを利用したハイビジョンレベルの映像伝送システムなど、国産メーカーとして、オリジナルの「もの創り」「独創」にこだわった製品とサービスを提供している。
・企業や官公庁/自治体のDX(デジタルトランスフォーメーション)化や業務改革の取組みを行っている。
・サイバー攻撃は、増大し、被害が広がっています。その対策として、当社が得意とする ITセキュリティの「認証」、ネットワークの分離、ビジネス情報の重要部分を日々、組織内にローカルに保存するなどの技術(商品名「VVAULT」)が注目されている。
・サイバーセキュリティでは日米の有識者を 招待し、「国家安全保障とサイバーセキュリティ」についてのフォーラムを開催。
・国際会議の警護対策のレンタルやパブリックセーフティ分野(警察、消防等)への販売
・超短遅延の高精細画像をモニターしながら、離れた場所にある車両や機械、ロボットなどを動かす「遠隔監視/操縦」は新しい 局面に移行しつつある。自動化に必須の設備として多方面に拡販されると予想されます。短遅延、高精細の技術を広くクラウド経由で利用できる新サービスの開発も進めている。
・超低消費電力の アナログエッジAIチップの開発が継続している。
・ソリトンシステムズが開発に参加した自動運転車が、レベル4として国内初の認可を取得。
今後の予想
高い言語処理能力を有する生成AIが世界の注目を集めて社内でこの生成AIの検討に着手、いくつかの応用を構築しています。 即、売上増大とはなりませんが、今後、可能性に挑戦していく予定。
今後も拡大が見込まれ るセキュリティ需要に応えるため、人材投資および基幹システムの更新等をすすめている。
今後もサイバー攻撃は無くなることはなくフィッシング詐欺など新たな手口がどんどん増えてくるのは容易に想像できます。AIの進化によって、素人でもハッキング行為ができるようになります。
また今後、暗号資産の需要が高まってくれば暗号資産を取り扱っている取引所などのセキュリティ需要が高まってくると思います。そういったセキュリティ重要の高まりはソリトンシステムズにとっては追い風になり業績拡大のチャンスが広がっていくと思います。
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