日銀政策会合
日銀は31日に開いた金融政策決定会合で長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)の再修正を決めた。10年物国債の指し値オペ(公開市場操作)の運用を見直し、長期金利の事実上の上限だった1%を「めど」とし、一定程度超えることを容認する。政策運営を柔軟化することで市場機能の低下を避ける狙いがある。
金融政策の正常化に向けて一歩前進した格好となったが、次の一手として日銀がマイナス金利政策の解除に踏み切るシナリオが意識されるようになってくると思われます。
発表日にはドル円は149円を割らず150円になりました。やはり「めど」という曖昧な表現に嫌機がさしているという事でしょうか。まだまだ円安は進みそうな雰囲気です。株価は事実上、ほとんど変わらないと判断されたのか乱高下しながら前日比161円高で終了しました。
前日の日銀の金融政策決定会合を波乱なく通過した安心感や、為替の円安進行が好感され、日本株は堅調に推移した。日経平均は高値引けとなり、今年2番目の上げ幅となった。
FOMC
米連邦準備理事会(FRB)は11月1日開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を現行の5.25~5.50%に据え置いた。
FRBは次回以降の追加利上げの可能性を否定できずにいる。1日に公表した声明文には追加的な引き締めを決定するための条件を引き続き掲載した。「引き締めの累積効果や、金融政策が経済活動やインフレ率に影響を与える時間差を考慮する」とした。
しかしパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は1日、金融当局として過去40年で最も積極的に進めた金融引き締めサイクルが終了した可能性があるとの見解も示唆した。
議長は会合後の記者会見で、「われわれが答えを求めているのは『さらに引き上げるべきか』という問いだ」と述べるとともに、「ペースを落とすことで、一段の行動が必要な場合、どの程度の行動がさらに必要なのかよりよく認識できている」と話した。
FOMCが波乱無く通過したことにより安心感が広がり、NYダウは続伸しました。その米株高を追い風に日本株も大幅続伸して一気に32,000円台目前まで回復しました。為替は以前、円安進行が止まらない状況でした。
通過して思うこと
日銀会合もFOMCも予想通り、特に波乱もなく通過した事による安心感から日米ともに株高になりました。米国がこのまま利上げを終了して、景気後退した際に利下げするのを日銀は待ち続けるのでしょうか。それとも金融緩和を止める動きをするのか注目です。
ともかく株価も上げて行けるように経済成長も必要ですが、円安進行を止める政策をしないと本当マズイと感じています。先日、香港に行きましたが500mlのお茶が400円〜600円しました。このように円安の状況を体験すると日本は本当に後進国になってしまうのではないかと危機感を持ってしまいます。
株式投資を行うことで、今まで気にしていなかった事も気になり気づいていくことできるようになりました。株式投資を長く続けていけるように今後も経済ニュースに注目していきたいと思います。
コメント