Zホールディングスはソフトバンクグループ傘下、日本最大級のIT会社。傘下にはヤフー、LINE、PayPay、ZOZOなどがあります。
PayPay囲込み終了。利益UPに繋がるか
傘下のPay Payが、Pay Payカードが発行するクレジットカード以外での決済を8月以降、停止すると発表した。7月初旬にPay Payカード以外の新規登録を停止し、8月1日に「Pay Payカード」、「Pay Payカードゴールド」以外のクレジットカードの登録を解除する予定としている。
Pay Payユーザーは2022年で5,664万人となっており、新規ユーザーを取り込むために他社クレジットカードの登録も可能していたが、それを停止することにより手数料等のコストを削減していく狙い。もちろん他社クレジットカードの登録を解除すれば、ユーザー数が減ると予想されますが限定的だで、ここから新規ユーザーを大幅に増やしていくよりも現実的な戦略ではないかと思います。
LINE、ヤフー、PayPayという大きなユーザー接点を持つ3つのサービスがそろっている強みを活かし、ID連携やポイント統合、各社のサービスや会社名もPay Payブランドに統一していきPayPayポイントが貯まりやい仕組みを作り基盤を強固にしていく。
広告市場は悪化している中でも収益は2桁成長を維持していますが、広告収入が今後も成長していくとは考えにくい。証券や保険など金融サービスでPayPayブランドの力を使い利益を確保していくことに期待したい。
株価は上がらず
四半期決算では売上収益は過去最高の1.67兆円。他社の広告ビジネスの売上は軒並み不調にもかかわず売上収益、3期連続で過去最高を更新。営業利益も4期連続増益となっていますが、株価は上がらない状況が続いています。
ヤフー、LINE、PayPay、の統合が発表されて以降、市場の期待を超えるようなサービスの開発・提供が無いのかと思います。新社名をLINEヤフー株式会社として2023年10月1日に合併予定し、抜本的なコスト削減、基盤・サービス・組織での統合・一本化を強力に推進する狙いがあるようですが、既存サービスを効率良くしていく感じのイメージで、新サービスの発表がないことが期待を超えれていないような印象を受けます。メタバースやNFTなどのサービスの発表などがあれば株価に良い影響があるのではないのかと思いますね。
ヤフー、LINEとの合併を2023年10月に実施し、新合併と同時期にLINEとYahoo! JAPANのIDを連携させ、2024年度中にはPayPayとのID連携にも踏み出す方針も発表されました。まさにZHDにとって勝負の年だと思います。
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